名古屋・新堀川沿いにあるスタジオだからこそ
神宮前レコーディングスタジオは、名古屋市の中心部、中区から南へと流れる新堀川のすぐ近くにあります。
この立地ゆえに、もし東日本大震災クラスの地震が再び発生した場合、津波が川を逆流し、都市部を襲う可能性も想定しています。
そのため、私たちはスタジオ運営と同じくらい、防災対策にも力を入れてきました。
2011年3月11日──名古屋でも揺れ、セッションは中断
2011年3月11日、あの日、名古屋でも大きな揺れを感じました。
釜石から960kmも離れたこの地で、録音中だったセッションを中断し、名古屋市が指定する避難所に一時避難。
クライアントの方が携帯電話で見せてくださった津波の映像を見た瞬間、あまりの衝撃でめまいがして、
そこから1ヶ月間の記憶がすっぽり抜けている——それが今もはっきりと残っている感覚です。
毎年作成する避難マップ、習慣化した気象確認
それ以来、神宮前レコスタでは毎年スタジオ独自の避難マップを作成しています。
名古屋市が発表する気象・災害関連情報は毎日チェックし、何かあれば即対応できる体制を維持。
お客様がいらっしゃる時間帯には、必ず避難経路と避難先を事前に再確認しています。
「音楽をつくる場所だからこそ、命を守る場所でなければいけない」と、強く思っています。
命が第一、何もなくても必ず逃げるという覚悟
防災意識は、“構える”ものではなく“習慣”です。
100回地震が来て、100回なにも起こらなかったとしても、101回目も必ず逃げる。
この行動こそが、自分やお客様の命を守る唯一の術だと信じています。
「何もなかったじゃん」ではなく、「何もなかったことに感謝する」スタンスを、神宮前スタジオはこれからも守っていきます。