2025年、AIは私たちの制作現場でもすっかり当たり前のツールになりました。音楽の自動作曲、ナレーションの読み上げ、画像生成、そしてテキストライティング…。 あらゆる工程をスピーディーにこなしてくれる反面、実際に使ってみると「意外と苦手なのでは?」と感じる場面もあります。 その代表が、“修正”という工程です。

実は昨日から、神宮前レコーディングスタジオの自社ホームページのデザインを、AIと一緒にリニューアルする実験を行っていました。 最初の生成は非常にスムーズ。HTMLもCSSも、望んだ形に近いものを即座に出力してくれました。 しかし、その後に行う「微調整」や「既存との整合性」の作業で、想像以上に時間がかかり、なかなか思うようにいきませんでした。 人間にとっては「ちょっとした修正」でも、AIにとっては“まるごと再構築”になってしまうことがあるのです。

これは音楽制作の現場でも感じていることですが、AIは“ゼロから何かを生み出す”ことには非常に強い反面、“すでにあるものを理解し、文脈を読み取って直す”というのはまだ得意ではありません。 だからこそ、AIの能力を最大限に活かすには、最初の設計や意図を明確に伝えること、そして人間側が微調整を加える“編集者”として関わることが重要になってきます。

これからのAIが進化していくとすれば、きっと「文脈を理解して修正できる力」がカギになるはずです。 もしかすると数年後には、AIが人間の“癖”や“傾向”を学習し、より柔軟に“手直し”ができるようになるかもしれません。 それまではやはり、「AIに任せる部分」と「人が仕上げる部分」のバランスが大切です。

AIがいくら便利でも、それはあくまでも“使い手”がいてこそのツール。 神宮前レコーディングスタジオでも、AI技術を導入しながら、最終的には「人の感性で仕上げる」ことを大切にしています。 便利さに流されず、共存の方法を見つけながら、これからも進化を続けていきたいと思います。