音楽制作が誰にでも開かれた時代になりました。
DAWやAIツールの進化により、自宅で1人でも楽曲制作が完結できるようになったいま、あらためて「著作権」と「著作物の管理」が大切になっています。
昔から変わらない基本原則として、音楽は「創作された瞬間から」著作権が発生します。
つまり、自分がゼロから作曲・作詞を行った作品には、自動的に著作権が認められます。
ただし、それを誰がどのように管理しているのか、そしてどのような権利関係が生まれているのかを「見える化」しておかないと、後々トラブルになることが増えてきました。
たとえば、共同で楽曲を制作した場合、作詞者・作曲者・編曲者・演奏者など、関わったすべての人にそれぞれの権利があります。
しかし、誰が何%の権利を持つかについて明文化されていないと、商用化のタイミングで意見が食い違い、公開や配信がストップしてしまう…というケースも珍しくありません。
さらに2025年現在、AIによる作曲支援ツールも一般的になっていますが、ここにも新たな課題があります。
たとえAIが自動生成したメロディやコード進行であっても、「誰が最終的にその作品を構成・判断したのか」という点で、著作物としての主張が分かれるケースが出始めています。
このような時代だからこそ、クリエイター同士の間で信頼関係を築くこと、そして制作の初期段階から権利や分配に関する認識を共有しておくことがますます重要になっています。
神宮前レコーディングスタジオでも、こうした権利意識を大切にしながら、お客様と制作に取り組んでいます。
個人で活動されている方、グループで楽曲を作っている方、商用リリースを視野に入れている方——
ぜひ一度、ご自身の音楽と著作物のあり方を見直してみてください。